
私たちの活動理念
札幌学院大学に非常勤講師として着任してから10年が経過しました。
担当はキャリアデザイン演習。
当初は社会人基礎力を身につけてもらうためのグループワークを中心に授業を組立てていましたが、同年代でほぼ毎回顔見知り同士のワークには社会での実用性に限界を感じ、今では授業とは別に、大学公認サークル「まちおこし研究会」の顧問として、小樽市をフィールドとして様々な課題解決に取組ながら学生のキャリア形成を支援しています。
小樽市は、人口10万人規模の都市のなかでは、全国でもトップクラスの高齢化率(41.75% 2025年2月時点)と高い人口減少率(年-2% 2025年2月前年同月比)と低い特殊出生率(1.12 2024年6月時点)に起因する少子高齢化が急速に進むことで様々な弊害が生まれており、特に、地域コミュニティの衰退を危惧しています。役員の高齢化や担い手不足に加えて、加入率の低下に伴う町会活動の衰退が地域の絆の希薄化を加速し、住民による自治が崩壊しようとしています。
小樽市で進行している現実が、未来の日本の縮図であることを訴えながら、学生たちとともにこの課題解決に挑戦して、先例を残したいと考えたことが小樽市をフィールドとして選んだ理由です。勿論、私が小樽市出身で故郷に対する想いが強くなったこともありますが。
ここでは、大学生のキャリア形成とまちおこしを同時に実践しようとする挑戦を公開して参りますので、是非ともご覧いただき、ご意見やご助言をお待ちしております。
令和7年4月
札幌学院大学非常勤講師
まちおこし研究会顧問
松代 弘之



ビジョン
町会を中心とした地域コミュニティを活性化し
持続可能な住民自治の再構築を目指します

戦 術
■高齢者や子供たちと仲良くなる
①スマホ教室:高齢者と大学生とのデジタルデバイドを解消し、LINEで交流できる関係を構築することで持続的な相談に応える体制を構築する
②キャリア教育:小中学校を訪問して地域の課題を自分ごととして捉えて主体的に解決しようとする意識を芽生え、町会との関わりを促進させる
■子供たちが喜ぶイベントを立ち上げる
③地域いきいきプロジェクト:子育て世代が町会行事への参加を通じて、町会の必要性を理解してもらう
■持続可能な仕組みに落とし込む
④コミュニティスクール制度を活用する。学校運営協議会に町会役員が参加して、学校と町会の協力関係を確立する