
01 将来の不安を取り除く

受講生にアンケートを実施したところ、就活で内定が取れるのか?就職しても社会人としてやっていけるのか?どの業界に就職したらいいのか?など将来に不安があると答えた受講生は45%に達していました。
そのような受講生には、就活を終えて社会人として活躍している卒業生からのアドバイスが有効です。
大学生であれば比較的年齢が近い先輩社会人や、中高生であれば5歳くらい年上のお兄さんとお姉さん(大学生くらいの年代)が、生徒の年頃から現在に至るまでのエピソードを交えながらキャリア形成を語り、中高生の疑問に答えて不安を払拭してくれるはずです。
02 興味関心・直感を大事にする
行動は不安を払拭する一つの手段であるとともに、自己成長を促し、自己理解を深めるために必要不可欠です。
子供の頃を思い出してください。いろいろな遊びに興味を持ち、失敗を恐れず手あたり次第にやってみたのではないでしょうか。
子供の頃のような感覚で、今までやったことがない新しい活動に挑戦してください。
インターンシップ、アルバイト、ボランティア、部活、サークルなど多くの人たちと協力しながら続けられる活動を選びましょう。

03 いまやりたいことに集中する

多くの学生が『将来やりたいこと』と『今やりたいこと』を混同しているのかもしれません。
『将来』とは、どの時点のことを現すのか?家庭を持つ年齢のことなのか?重要な仕事を任されるようになる年齢のことなのか?仕事をリタイアして好きなことに費やす十分な時間がある年齢のことなのか?あまりにも遠くの未来を想像することは難しいのではないでしょうか。まるで雲がかかった山頂を見ようとしている状態と同じで、どんなに目を凝らしても山頂の様子を伺い知ることはできません。「やりたいことが見つからない」とは、『将来やりたいこと』を無理やり探そうともがいている状況なのではないでしょうか。
そのような人こそ、興味関心や直感で『今やりたいこと』を見つけて、とことん集中すべきでしょう。
いずれ、やりがいを感じる活動に出会えると、キャリア形成に大きな変化と進展があるはずです。
04 他者の役に立って感謝される
例えば、ボランティア活動でお世話をした高齢者やイベントに参加した親子から感謝されたり、アルバイト先の店長から褒められたりする経験は、あなたの自己効力感を高めます。すなわち、自信が付くということです。
自信が付くと、やりがいを感じるようになり、モチベーションアップに繋がります。思考や行動もポジティブになり、もっと相手の期待に応えようと努力をします。
まずは、「ありがとう」や「よくやったね」という言葉を他者からもらえるような行動を考えて実践してみてください。

05 活動を通して自己分析をする

活動を記録に残す習慣をつけましょう。なぜあのように考えて行動したのか?自分の思考や行動を振り返り、行動の結果、成果や失敗をエピソードとしてまとめて記録に残します。
記録時には、常に自分の思考や行動の変化と成長を意識してください。成果が得られた行動には自身のどのような能力が役立ったのか?や失敗から感じた能力不足などに気づくことが自己分析に繋がります。
また、活動を選んだ理由や目的を明確にしたうえで、活動を通じて成長できたことは、別の活動でも同じ思考と行動で成果を出せる。つまり、再現可能な成功法(あなたの必勝パターン)を活動を通じて獲得できた理由を他者に説明できれば、自己理解が深まったと言えますし、自己PRにも使えるのではないでしょうか。
06 自信をもって次の挑戦に臨む
新しい活動に挑戦して成果を出したことで自信がつき、モチベーションアップに繋がりました。こうして小さな成功を積み重ねながら自信がついてきたら、次は少し高めの目標設定をしてみましょう。自分自身への挑戦です。目標の先には、成長した自分自身が待っています。
キャリア形成に近道はないと考えます。
階段を一歩ずつ昇ることで徐々に視界が広がり、世の中全体も見えてきます。さらに昇り続けることで、やがて雲がかかった山頂にも近づくはずです。

07 未来の自分を想像し目標を立てる

日々、やりがいを感じながら活動を続けていると、山頂(将来やりたいこと・自分の将来像)が自分の視界に捉えられ、はっきりと見えてきます。そこをゴールに見据えて計画を立てましょう。キャリアプランニングは、人生の目標が定まってからでも遅くはありませんし、無理やり目標設定する必要もありません。自分のペースで取り組みましょう。それまでは、「いまやりたいことに集中する」で良いと思います。
しかし、人生の目標が定まってとしても、注意すべきは決して焦らないことです。「千里の道も一歩から」ということわざがあります。どんなに大きな目標であっても、目の前のことを着実に積み重ねていくことが大切という意味です。