4月23日(火)まち研と一緒に活動してもらいたくて、小樽市立松ケ枝中学校の生徒会の皆さんに、今年度の活動計画を紹介しながら募集してみることに。
まずは、5月から開催するスマホ教室をご紹介。ジュニアインストラクターとして、生徒会の皆さんに講師として参加を呼びかけてみましたが反応がイマイチ。
そこで、どのような要件を満たせば中学生が参加しやすくなるか?2つのグループに分かれて話し合ってもらい率直に意見を述べていただきました。
意見としては、
①町内会館がどこにあるかわからない→私たちのスマホ教室は町内会が主催者となって町内会館で開催します。高齢者にとっては行きなれた場所ですが、中学生にとっては行く機会がなかった場所のようです。コロナ渦で町会行事が中止になった影響もあったのかもしれません…
②中学校が会場なら行ってもいいかな→町内会館よりも通いなれた学校が行きやすいし安心感があるのでは。しかし、それでは高齢者にとって遠い場所になってしまいます。同じ地域に住んでいながら距離を感じたコメントでした。
③交通手段がない→今の中学生は、親の車か、徒歩か、の二択なのかも。バスに乗って行けるという手段が思いつかないのか、そもそも本数が少ないバスは不便な乗り物として敬遠してしまっているのかもしれませんね…
④スマホを持っていない(一名)→確かに、スマホを持っていない人が講師というのはちょっと…という発想は理解できますが、操作が分かればスマホが無くてもできることに気づいて欲しかった。昨年は、スマホを持っていない生徒も講師ができたことを説明したので少しは安心できたかな?
⑤マニュアルが無いと不安→スマホ教室・講師というキーワードが参加へのハードルを高くしているのかもしれませんね…難しいことはないよ。と言ってあげても完全に不安を払拭するには相当説明しなければ難しそうです。
中学生目線の課題が見つかり、今後のアプローチの仕方に役立つ意見をいただきました
また、参加した一人から、TikTokで一緒に動画を撮ってみてはと、今どきのアイデアもいただき、自分にとっても刺激のある時間を過ごせました。
特に気になった問題としては、中学校の統廃合によって通学エリアが拡大し、エリアの端から端までの距離が我々の中学生の頃とは桁違いになっているのかもと感じたこと。
我々の中学生の頃は、通学エリアの端から端までを頑張って歩けた、もしくは、チャリで行けた距離にあったが、2校統合されると単純にその距離は2倍になる。
もはや隣町くらいの感覚なのかもしれませんね…
そこで、2日後にはまち研メンバーを集めて対策会議。
西岡代表と茅根学校訪問担当リーダーが、中学生の意見を全員に発表。
中学生がスマホ教室に参加してもらえるにはどのような対策が必要か?について話し合いを行いました。
中学生を町内会館に連れてくるには、まち研の活動をサポートしてくれている社会人に依頼することで解決できそう。
しかし、多くの大学生が気にかけたことは、中高生がいきなり(初対面の)高齢者と会話をするのはハードルが高そうなので仲介に入る必要があるだろうとのこと。
いきなりスマホ教室から始めるのではなく、スマホを使ったワードウルフのようなゲームを通じたアイスブレイクを導入してはどうか?という意見が出されました。
私が大学で担当するキャリアデザインの授業でも、アイスブレイクをやるのとやらないのとでは、グループワークの活気が違う。
改めて、授業を通じて学んだことをちゃんと実践できる学生であることを実感。
他には、募集をかけるときには「講師」ではなく他の表現にすべきという意見にも同調する学生が多かった。
最後には、中学生の意見と大学生の意見を調整した提案書を作成して、松ヶ枝中学校齋藤校長の意見を聞く機会を設けることで一致しました。
主催者がターゲットに対して、どうしたら参加してくれるのか?をインタビューを実施して考えることは、マーケティングの実践になっているので、この経験を今後の活動に生かして欲しい。
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